そう自分に問いかけ、出した答えが研究者の道でした。
私が学んだ物理学はすぐに世の中に役立つわけでもなく、
また役に立つ必要がある性格の学問ではないとも言われます。
しかし、私は欲張りたい。基礎研究と応用研究が両立しないとは
誰も証明していないのだから。人間の志は大きくあるべきです。
そして、これまでの物理学の性格に捉われる必要はないのです。
若い人達の力を借りて、新しい時代の学問を作っていきたい。
私はそう考えています。

基礎物理学の研究者を取り巻く環境は、厳しいです。
自分のやっていることの意味を見出せないことも多いから。
誰かの決めた物差しで一番になりたいだけの論文ゲームではないか、
多くの研究資金を稼ぎたいだけのお金取りゲームでないか、
少ないアカデミックポストを争う椅子取りゲームではないか。
そのように感じることもあります。
しかし、その中でイノベーションを創出し、新たな時代をつくりだす
ことは若い世代の責任です。私は自分の学んだ知識と能力を活かして
少しでも世の中に貢献できるように、皆さんと一緒に頑張って参りたい
と思います。応援をどうぞよろしくお願い致します。